文献詳細
文献概要
大橋孝平教授開講10周年記念論文
プレドニンとアクサー併用により著効を見たる炎性偽腫瘍と鞏膜周辺角膜炎の1例
著者: 松島裕1
所属機関: 1慈恵会医大眼科
ページ範囲:P.902 - P.904
文献購入ページに移動緒言
眼の炎性偽腫瘍は従来臨床的には時折遭遇するものであり,病理組織学的には特異の像を示さないものが多く,診断は病初から一定期間過ぎなくてはつけられぬことが多い。殊に最近に至つてコーチゾン系の優秀な薬物が使用される様になつて之が著効を奏し,はつきりした症状を示さぬうちに治つて了い充分の所見が掴めず従つて診断も後になつて炎性偽腫瘍であつたであろうと云う事が多くなつて来た様である。
炎性偽腫瘍とは一応アレルギー性の病変と解する事が出来,従而極めて広汎な疾患群を包括する症候名であつて之がため最新のコーチゾン系の薬物を大量投与して多くは治る様であるが時に所謂劇的効果を収め得ない場合があつても止むを得ないことである。
眼の炎性偽腫瘍は従来臨床的には時折遭遇するものであり,病理組織学的には特異の像を示さないものが多く,診断は病初から一定期間過ぎなくてはつけられぬことが多い。殊に最近に至つてコーチゾン系の優秀な薬物が使用される様になつて之が著効を奏し,はつきりした症状を示さぬうちに治つて了い充分の所見が掴めず従つて診断も後になつて炎性偽腫瘍であつたであろうと云う事が多くなつて来た様である。
炎性偽腫瘍とは一応アレルギー性の病変と解する事が出来,従而極めて広汎な疾患群を包括する症候名であつて之がため最新のコーチゾン系の薬物を大量投与して多くは治る様であるが時に所謂劇的効果を収め得ない場合があつても止むを得ないことである。
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