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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻6号

1957年06月発行

大橋孝平教授開講10周年記念論文

乳頭近接脈絡網膜炎の一亞型

著者: 神足実1

所属機関: 1慈恵医科大眼科

ページ範囲:P.908 - P.911

文献概要

緒言
 乳頭近接脈絡網膜炎Chorioretitis juxtapa-pillarisは,1908年Edmund-Jensen氏が,始めてこれを発表記載してより,本症はEdmund-Jensen氏病又は視神経線維炎Neurofibrillitisoptica (Rönne)或はNeuritis retinae (Zeeman)とも云われ,その特徴は境界不明な充血した乳頭に接した白色,綿球状の稍々粗大な限局性網膜溷濁が単発又は多発し,やがて拡大して大きな白斑となる浸潤期に次で,この白斑は漸次消失して帯青色萎縮巣となるもので,又屡々再発しやすく陳旧巣の附近に更に新鮮巣が現われ再び神経線維に沿つて拡大進展する様に見える。特に視野はマリオツト盲点(以下「マ」氏盲点と略す)を含む扇状視野欠損を示すものと考えられている。
 最近飯沼氏は,本症の軽症形に就いてその扇形視野欠損が比較的欠損を示す症例を報告し一応本症と考えると記載している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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