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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻6号

1957年06月発行

文献概要

大橋孝平教授開講10周年記念論文

眼科領域に於けるF.A.D(アデラビン)の効果

著者: 三宅正夫1

所属機関: 1慈恵会医大眼科

ページ範囲:P.926 - P.931

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緒言
 V.Bが熱に対する抵抗性を異にする2因子,即ち熱に不安定なB1と熱に安定なB2に1926年Goldberger氏等によつて分離されて以来各学者の研究により,V.B2が体内の酸化還元機構に重要な役目を果して居る事が知られて居る。近時抗生物質の投与に際しV.B2欠乏症状が現われるに及び注目せられ,特にV.B2の結合型たるFla-vin mononucleotide (以下F.M.Nと略す)及びFlavin adenine dinucleotide (以下F.A.Dと略す)が重視される様になつた。眼科領域に於て市川,船橋氏が既に活性型B2の報告をされてるが,今回名糖製薬よりアデラビン(F.A.D30γ)の提供を受け,点状表在角膜炎(以下K.P.Sと略す)13例,眼角部眼瞼炎7例,眼瞼湿疹2例アリボフラビノービス1例につきその効果を見る機会を得たが,その結果一応まとめる事が出来たので茲に報告し,大方の御批判を仰ぐ次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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