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臨床実験
人胎児網膜発生過程に於ける組織化学的研究—第2報 核酸
著者: 中山恭四郎1
所属機関: 1日本医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1024 - P.1032
文献購入ページに移動緒言
核酸の研究は1871年F,Miescherが膿球よりNucleinなる物質を分離したのに始まり今世紀に入りFeulgenにNucleinに特有な呈色反応所謂Feulgen反応を発見しCaspersonは紫外線吸収試験を,Brachetは核酸の塩基好性を利用しMethylgreen-Pyronine染色法を考案した。我が国に於ても浜崎教授はこれら欧米に於ける研究とは全く別個に核酸の分解産物であるケト・エノール物質について数多くの卓抜した業績を発表している。
その結果,核酸が細胞内新陳代謝の中枢とでも名付くべき重要な機能を有して居りその種々の機構も除々に明らかとなり生物学・医学界の注目を浴びてその研究は長足の進歩をなしつつある。
核酸の研究は1871年F,Miescherが膿球よりNucleinなる物質を分離したのに始まり今世紀に入りFeulgenにNucleinに特有な呈色反応所謂Feulgen反応を発見しCaspersonは紫外線吸収試験を,Brachetは核酸の塩基好性を利用しMethylgreen-Pyronine染色法を考案した。我が国に於ても浜崎教授はこれら欧米に於ける研究とは全く別個に核酸の分解産物であるケト・エノール物質について数多くの卓抜した業績を発表している。
その結果,核酸が細胞内新陳代謝の中枢とでも名付くべき重要な機能を有して居りその種々の機構も除々に明らかとなり生物学・医学界の注目を浴びてその研究は長足の進歩をなしつつある。
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