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日本トラホーム予防協会会誌
山口県下に於けるトラコーマモデル地区の集団治療成績—其2 大島郡東和町沖家室部落の集団治療成績
著者: 大石省三1 佐々木佐1 徳山和宏1 小玉徳重1 古山利雄2 藤江圭助2 柳原利夫3
所属機関: 1山口医大眼科教室 2山口県衞生部公衆衞生課 3柳原医院
ページ範囲:P.43 - P.47
文献購入ページに移動前編1)に於て山口県下に於けるトラコーマモデル地区として大島郡東和町を選び,全町の小中学校生徒の集団治療4カ月の成績を述べた。
そもそもトラ撲滅運動の理想的方法は一定地域内の全住民を対象として実施すべきで,単に治療が容易である為に学童のみを重点的に行うのでは満足すべき成果は挙げ難い。特に現在学童のトラは比較的軽症或は疑似症を主とし,抗生物質の治療対象としては適当であるが,全民となると陳旧頑症例も少くないのでその成績にも多少の差違があることと思われる。
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