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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻8号

1957年08月発行

文献概要

臨床実験

乾燥菌と思われる桿菌に因る内麦粒腫に就て

著者: 石川敏夫

所属機関:

ページ範囲:P.1080 - P.1082

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研究の動機
 臨床上,麦粒腫の経過を診ていると,自潰排膿して2〜3日で治癒するものがあるし,又眼瞼の発赤腫脹が強く,瞼全体が多数の膿点がみたされていて,切開排膿しても濃い膿のみで簡単に排膿せず,経過も二週間程に及ぶものもある。後者の様に重症型の麦粒腫は,特種な細菌に因るのではなかろうか,という疑問をいだいて私は1955年2月から麦粒腫の膿中の菌検査を始めたのであるが,結果は前者も後者も膿中には同じく球菌を認めたにすぎなかつた。即ち何等特種な細菌は発見出来なかつた。
 ところが序でに検査した内麦粒腫の膿中には高率に桿菌を証明するという興味ある事実を発見した。該桿菌はグラム陽性で,大小種々の形をなし,ヂフテリア菌に類似している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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