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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科11巻8号

1957年08月発行

文献概要

臨床実験

緑内障における網膜中心動脈圧の上昇—特に高血圧症による場合との鑑別

著者: 佐古恒徳1 山田保夫2

所属機関: 1小松島日赤眼科 2阪大医学部眼科

ページ範囲:P.1083 - P.1087

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 緑内障において,眼内血管圧が上昇しているということを,Weinstein氏1)は,バイヤール氏法によつて証明した。氏は之を,眼圧上昇にもとづく2次的変化であると考えた。
 私共も,緑内障患者について検索を行い,網膜血管硬化,網膜中心動脈圧(以下C.A.P.)の上昇の認められる症例について報告したが2)3),その出現機序としては,全身血圧上昇,眼圧上昇,或いは老人性変化の2次的産物ではなく4)5),眼部血管系調整機能不全という問題が,緑内障患者においては体質的に存在し,その異常興奮が,網膜血管硬化,C.A.P.上昇として,緑内障の定型的他覚症状の発現以前に,既にあらわれているのではないかと考えた6)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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