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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻1号

1958年01月発行

臨床実験

新鎭痛剤ノブロン注の使用経験

著者: 多田桂一1 涌井嘉一1 小関茂之1 横山休子1

所属機関: 1東大分院眼科

ページ範囲:P.55 - P.60

文献概要

緒言
 我々が日常診察にたずさわつていると,疼痛の対策について頭を使う事が多い。特に手術時の疼痛及び術後の疼痛より患者を解放する事は,我々の義務であり,夢である。この為に使用される薬剤は疼痛の鎮静が可及的速かであり,持続性があり,且副作用のない事が望ましい。この意味から麻薬に属するアルカロイドの使用は余り感心したものでなく,ピラビタール,ブロバリン等の鎮痛剤催眠剤等が使用されているが,その効果は満足すべきものではなかつた。
 近来クロルプロマジンが所謂人工冬眠法として使用されてから,その特異な薬理作用は各方面から注目されて,その臨床応用範囲が次第に拡大され,各科に於て広く応用される様になった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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