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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻11号

1958年11月発行

文献概要

特集 手術

裂孔閉塞経鞏膜ヂアテルミー法(古典的ヂアテルミー法)の仕方

著者: 百々次夫1

所属機関: 1広島大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.1499 - P.1504

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まえがき
 自発網膜剥離の正しい治療は,その病因の主体をなす網膜裂孔を閉塞する手術にあることを,Goninが解明して以来,その閉塞手段としてとられた方法は,彼の烙刺法Ignigunkturを始め数少くなかつたけれども,これらの中で経鞏膜ヂアテルミー法が最も優位をを占めることは,既に久しい以前に承認された処である。
 しかもその後に考究された経硝子体ヂアテルミー法Endodiathermieや光凝固法Lichtkoagu-lationのような新閉塞手段の登場,更にまた剥離網膜の復位を促進する手段としての鞏膜切除短縮術の再認識,鞏膜縫縮術の採用をみるに到つた今日にあつても,なお上記の裂孔閉塞経鞏膜ヂアテルミー法——古典的ヂアテルミー法との表現も用いられる——が,自発剥離治療の主力をなすことに何らの変りはない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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