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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻11号

1958年11月発行

文献概要

特集 手術

眼球内異物摘出手術

著者: 戸塚清1

所属機関: 1関東逓信病院眼科

ページ範囲:P.1511 - P.1516

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 眼球内に異物となつて止るものには,諸種の金属片,硝子片,陶器片,木片,竹片,石片,稀に睫毛等を掲げる事が出来る。之等の中で最も多く見られるのは金属片,特に鉄片である。
 飛入した鉄片が非常に大である場合には眼球自体が非常な損傷を蒙むつて視力回復は到底望み得ない。この場合には鉄片を除くと共に眼球をも摘出する。或は鉄片だけを除去して眼球は脱出虹彩の切除,角膜,鞏膜創の縫合等を行い交感性眼炎の起来を監視しながら抗生物質を用いて自然に眼球萎縮の状態に至るのを待つ。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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