icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻11号

1958年11月発行

文献概要

特集 手術

眼疾患の開頭手術

著者: 井街讓1

所属機関: 1神戸医大眼科教室

ページ範囲:P.1517 - P.1523

文献購入ページに移動
1.何故眼科で開頭手術をするのか?
 標題は予告されて与えられたもので甚だ味のない云い廻しであるが,要之,「脳外科的に処置をしなければ治療が難しい,又は出来ないもの,或は手間どるし不充分である様な眼疾患又は眼症状をどうすればよいか?」を眼科医である私に書けと云う事である。答は簡単で眼症状又は眼疾患が如何の様な頭蓋内病変により起つたかを正しく診断する事,勿論このDiagnosis (durch-kennen)とは,この病変を病理組織的にも予め知り,又手術による剔出可能性とか,予後迄も充分考えていなければならぬのである。
 此際行われる脳手術は現在日本の脳外科教室で行つている米国流の脳外科なのであつて「眼疾患の」とか「眼科の」等と云う特別なものではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?