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特集 手術
眼窩手術
著者: 飯沼巖1
所属機関: 1和歌山県立医大眼科教室
ページ範囲:P.1539 - P.1543
文献購入ページに移動I.眼窩膿瘍の手術
急性の眼窩膿瘍,とくに眼窩フレグモーネの際に,処置を誤れば,眼球はおろか生命にさえ危険のあることを銘記し,早期に眼窩切開術等の手術を行う必要がある。
近時,抗生物質の著しい進歩の結果,過度に之にたよろうとする傾向のままあることはいましむべきことであり,徒に手術の時期を失なわないよう注意する必要がある。眼窩の急性炎症が慢性炎症としてのこるときは,屡々眼窩骨壁の萎縮吸収を招来し,かかる場合に急性再発があれば,比較的容易に頭蓋腔内に炎症の進展する危険があるからである。
急性の眼窩膿瘍,とくに眼窩フレグモーネの際に,処置を誤れば,眼球はおろか生命にさえ危険のあることを銘記し,早期に眼窩切開術等の手術を行う必要がある。
近時,抗生物質の著しい進歩の結果,過度に之にたよろうとする傾向のままあることはいましむべきことであり,徒に手術の時期を失なわないよう注意する必要がある。眼窩の急性炎症が慢性炎症としてのこるときは,屡々眼窩骨壁の萎縮吸収を招来し,かかる場合に急性再発があれば,比較的容易に頭蓋腔内に炎症の進展する危険があるからである。
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