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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻2号

1958年02月発行

文献概要

臨床実験

腎臓より転移せる眼窩癌腫

著者: 浦山晃1 林幹雄1

所属機関: 1東北大眼科

ページ範囲:P.146 - P.151

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 眼窩に現われる悪性腫瘍のうちで,遠隔臓器からの転移によるものは,元来稀有に属する。中でも,眼窩癌腫は,その大部分が副鼻腔などの隣接組織に発し眼窩に波及するもので,涙腺,眼瞼等に発するものがこれに次ぎ,遠隔転移の頻度は更に少い。後者の際の原発部位としては,乳腺を第一に,肺,前立腺,子宮,胃及び副腎等が挙げられているが,腎よりする転移は,副腎腫の10数例が報告されているに過ぎない。併し,われわれの遭遇する患者の中には,剖検による究明を経ないままに原発腫瘍が看過されている例もありはしないかと想像される。ここに,最近経験した腎臓よりの転移癌で,剖検により確めた1例を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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