icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻2号

1958年02月発行

文献概要

臨床実験

テトラサイクリン,クロラムフエニコールの眼内移行について

著者: 近藤有文1

所属機関: 1東大分院眼科

ページ範囲:P.195 - P.203

文献購入ページに移動
 抗生物質療法を行う場合に最も問題になるのは,感染組織内に充分な有効濃度が保持されているかどうかの問題であるが,これを知るためには種々な投与法による組織内抗生物質濃度を知る必要がある。この意味から著者は以前から抗生物質の眼内移行に関する実験的研究を行い,ペニシリン,ロイコマイシンについては既に報告したが,この度はテイラサイクリン(以下TC)とクロラムフエニコール(以下CM)の眼内移行について実験を行つたのでこゝに発長する。
 TCは周知のようにテトラサイクリン系抗生物質中最も新しい薬剤で,1953年Conover等により発表され,一方CMは1947年Ehrlich等が発見したStreptomyces venezuelaeの産生する抗生物質であるが,翌年にはCrooks等により合成法が確立されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?