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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻3号

1958年03月発行

文献概要

特集 第11回臨床眼科学会号 一般講演

硝子体に及ぼす水晶体摘出の影響

著者: 満田博年1 坂口一之1

所属機関: 1阪大眼科

ページ範囲:P.325 - P.330

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〔Ⅰ〕緒言
 眼内圧に対する硝子体の占める役割については,1895年,Koster1)氏が始めて,7/1000容である25cu.mmの増加によっても眼内圧が19mmHgより70mmHgに上昇することを見出して以来,1908年,M.H.Fischer2)氏は摘出動物眼球を弱酸中に浸した時に,眼球重量の増加と眼球硬化を来すことより,硝子体膨化の問題をとりあげ,edemaが原因であるとする酸性膨化説を提案し,その後Knappe1)氏(1910年)やRuben1)氏(1912年)も同様の事実を見出しているが,硝子体膨化の為ではないと反論し,FurthとHan-ke1)氏は滲透の面より膨化能力について論じ,1924年BaurmannとThiessen1)氏が,1925年Gala3)氏が硝子体膨化とpHとの関聯性について所見を述べ我国に於ても中村競63)氏が意見を述べているが,硝子体より寧ろ鞏膜にその重要性をおいている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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