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特集 第11回臨床眼科学会号 一般講演
角膜壁硬性に関する研究—第2報 弾道学的角膜壁硬性の測定 其の1 基礎的実験並びに正常人眼に於ける成績
著者: 岡田甫1
所属機関: 1慈大眼科
ページ範囲:P.366 - P.377
文献購入ページに移動先に私は,Friedenwald法によるOcular ri-gidityより正常人眼に於ける角膜壁硬性を推測したが,此度弾道学的に角膜壁硬性を計測する装置を考案し,聯か知見を得たので茲に報告する。
弾道学的弾性計測法は古く,Noyon (1908),Gildmeister (1914),Nakamura (1924),Bethe(1924),Richter(1927),Steinhausen (1921)等の筋弾性測定に見られるが,1927年Vogelsangは始めて本法を角膜の弾性測定に導入し,Müller(1930),Weve(1932),Obbink (1931)は眼圧測定を試み,Wiegersma (1940),Mamelok,Po-sner (1955)は角膜弾性を計測し眼圧計々測値の補正に応用した。即ち一定の高さより,一定の重さのハンマーにて角膜を叩打し,その反撥する様子を或はフオトキモグラフイオンにて描写し,又は電気的に,或は肉眼的に観察したのである。私の用いた装測も略々これ等に準ずるものであるがレベルの質量と歪には特に留意した。
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