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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻3号

1958年03月発行

文献概要

特集 第11回臨床眼科学会号 一般講演

ビタミンB12欠乏と眼症状

著者: 高橋博1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科

ページ範囲:P.423 - P.429

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緒言
 1948年Rickes1)及びSmith2)は肝臓より赤色の結晶を分離し,之をビタミンB12と命名した。此のビタミンは当時知られて居つた抗貧血性因子中最も強力なものとして注目を浴び,急速に其の研究が進められ,翌年Pensack3)はニワトリの成長促進因子としてAnimal protein factorの作用がある事を報告した。爾来内外に於て牛,豚,白鼠等によつて欠乏実験が行われて来たが,眼科領域に於ては未だその欠乏症状は明確にされていない。そこで私はビタミンB12(以後V.B12と略す)欠乏に因る視器変化を研究せんとし,先ず臨床的にV.B12欠乏と関連性ありと思われる貧血性眼疾患者の血清内V.B12量を定量測定し,聊か知見を得たので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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