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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻3号

1958年03月発行

文献概要

特集 第11回臨床眼科学会号 一般講演

視力表照明装置の一考案

著者: 春田長三郎1 楠研二1 宇山健1

所属機関: 1大阪厚生年金病院

ページ範囲:P.510 - P.513

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 視力表照明装置として広く眼科医に愛用されているのは中泉式装置であり,この装置の照度分布に改良を加えたものとして,徳大式装置1)がある。その装置の視力表照度分布は略々理想的なものであり,その点では改良の顕著なものである。しかしこの装置は余り大きすぎるのと,その構造上から,視力表とその周囲とがはつきりと隔離されており,視力表は恰もシヨーウインドの中に入つた感がある。視力表とその周囲とが隔絶されている関係は,中泉式装置に於ても略々同様であると云い得る。故に室内照度が高く保持され,壁面照度が視力表上の照度に対して余り大差の無い場合は,比較的問題は無いのであるが,現在の室内照度——殊に夜間——では末だ未だ低く,視力表照度(500〜1000Lux)とは差があり過ぎている。この点で徳大式及び中泉式装置には欠点がある。
 吾々の考按した装置は次の様な特微を持ち,視力測定上の諸条件を成る可く理想的に行える様設計したものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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