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臨床実験
Bgurneville-Pringle氏病(結節性脳硬化症)の1剖検例—その眼底変化並に眼球の病理組織学的所見について
著者: 石田常康1
所属機関: 1日本赤十字社中央病院眼科
ページ範囲:P.566 - P.574
文献購入ページに移動1880年Bourneville氏に癲癇発作のある白痴患者の大脳皮質に結節性硬化巣を見出し,これに結節性脳硬化症と命名した。又これと無関係にBal-zer-Menetrier氏(1885年),Pringle氏(1890年)等は顔面に対称性に多発する母斑性皮膚疾患を皮脂腺腫という名称の下に報告したが,Pela-gatti氏(1904年),Vogt氏(1908年)等により上記の疾患が同一疾患の異なる発現であることが明らかにされ,Bourneville-Pringle氏病と呼ばれるようになつた。
本疾患の眼底に変化のあることを初めて報告したのはVanderHoeve氏(1921年)である。彼の報告以来眼底変化を伴つた本疾患は約60例に達している。本邦に於ても中安氏(昭和10年)の報告を初めとして,爾後20例を数えるが,その組織学的検索を行つたのは中安,広瀬-永江,竹内-竹内,の三氏に過ぎず,又外国に於てもVanderHoeve,Schob,Best,Feriz,Horniker-Salom,Fleischer,Messinger-clarke,Kazn-elson-Meksinaf,Tarlau-Mc.Grath,Lowen-stein-stiel等の諸氏の報告例がみられるのみである。
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