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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻4号

1958年04月発行

文献概要

眼科新知識

異常瞳孔反応(反射性瞳孔強直症,瞳孔緊張症,絶対性瞳孔強直症等)の成立病理に就いて(其の1)—Poos学説の紹介

著者: 安芸基雄1 鴨打俊彦2 大本純雄2

所属機関: 1東京大学冲中内科教室 2東京大学眼科教室

ページ範囲:P.667 - P.672

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緒言
 瞳孔緊張症,反射性瞳孔強直症,絶対性瞳孔強直症等一連の瞳孔反応異常は,吾人が比較的屡々遭遇する疾患であるが,其れにも拘らず其の発生病理に関しては多くの説が並び立ち,眼科神経学的に未解決の分野の一つとなつている。
 此点に就いて,例えば反射性瞳孔強直症に関しては,沖中,豊倉は「アーガイル,ロバートソン瞳孔に関する病因論の障碍想定部位は,対光反射路求心,遠心路及び近見反射路の殆んど全領域に亘つている」と驚きの声を発しているのを見ても,其の病因論の混乱ぶりは容易に想像できるであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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