文献詳細
臨床実験
文献概要
シスチン(Cystine=Dicysteine〔S. CH2CH(NH2)・COOH〕2)の治療方面への利用は既に広範囲に行われているが,眼科領域では,流行性角結膜炎及び眼瞼炎1)に,その効果が報ぜられているにすぎない。外国ではシステイン(Cysteine=SH.CH2.CH (NH2)・COOH)の3%軟膏を,結膜と角膜の熱外傷及び化学的外傷に用いて,上皮再生の促進を見た報告がある2)。
私は,創傷の回復過程に,シスチンの役割の大きいことに着目し,創傷回復過程に迅速性が特に要求される,無血管組織である角膜の疾患に対して,その効果を検討して見た。
私は,創傷の回復過程に,シスチンの役割の大きいことに着目し,創傷回復過程に迅速性が特に要求される,無血管組織である角膜の疾患に対して,その効果を検討して見た。
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