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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻7号

1958年07月発行

文献概要

日本トラホーム予防協会々誌

Trachoma Pannusの角膜独立伝染説に対する疑義

著者: 金田利平1

所属機関: 1札幌天使病院眼科

ページ範囲:P.51 - P.52

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 私はTr.病原体として一定のものを認める事が出来ぬのでTr.病原体が角膜に直接感染してPannusが発生するという説即ちTr.Pannusの独立伝染説は認める事は出来ない。結膜Tr.の併発症,合併症であると確信する。即ち連続伝播説を支持する。その根拠は次の様である。
 1.もしTr.病原体というものがあつてその病原体が角膜に感染してTr.Pannusが発生するものならば結膜は全く正常で角膜だけにTr.pannusが発生するという場合がなければならないが,この様な症例の経験は私は全くないし文献上にも生後一度も結膜炎に罹患した事がなく結膜が全く正常で角膜にのみTr.Pannusが認められたという症例が全くない事。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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