文献詳細
文献概要
日本トラホーム予防協会会誌
真鍋島におけるトラコーマ集団検診及び集団治療成績
著者: 赤木五郎1 広川敏博1 難波竜也1 松尾信彦1
所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.61 - P.66
文献購入ページに移動吾々の教室では,先にトラコーマ(以下Tr.と略す)集団治療モデル地区として岡山県笠岡市神島外浦地区及び白石島を選定し,その成績について報告したが,更に今回は真鍋島についてのTr.集団検診及び集団治療成績を報告する。
真鍋島は笠岡港の南方約24kmの所にあり,連絡船にて約2時間半を要する瀬戸内海に浮かぶ風光明美な小島である。全島民2500名で農業68.0%,農漁兼業26.8%,商業4.8%,工業0.4%である。島には診療所があり内科医が1名いるのみで眼科疾患は容易には治療され難い状態にあり,自然の状態におけるTr.の生態を観察するのに適していると思い集団治療モデル地区に選定した。
掲載誌情報