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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻8号

1958年08月発行

臨床実験

Phacolytic Glaucomaの1例

著者: 小川一郎12

所属機関: 1新潟大学眼科 2オハイオ大学

ページ範囲:P.1100 - P.1103

文献概要

 過熟白内障による緑内障に就いてはSzily (1884)の報告以来,モルガニー白内障による緑内障(Knapp1927,Kaufmam1933),過熟白内障の特発的破裂による緑内障(Knapp1937,Sugar1949,Hubbersty and Gourlay,1953,Ballenand Hughes1955),或いは水晶体誘因性緑内障(Irvine1952),水晶体性緑内障(Zeeman1943,Irvine1952)等種々の名称で報告されて来たが,Flocks,Littwin and Zimmerman (1955)は過熟白内障による緑内障のため摘出された138眼を検討して水晶体皮質の液化(phacolysis)が本疾患の基本的病理過程であることを示す簡にして要を得た名称であるとして本症を"phacolyticglaucoma"(水晶体皮質液化性緑内障)と呼ぶことを提唱した。
 私は偶々かかる1例に遭遇し,剖検する機会を得たので簡単に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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