文献詳細
臨床実験
文献概要
過熟白内障による緑内障に就いてはSzily (1884)の報告以来,モルガニー白内障による緑内障(Knapp1927,Kaufmam1933),過熟白内障の特発的破裂による緑内障(Knapp1937,Sugar1949,Hubbersty and Gourlay,1953,Ballenand Hughes1955),或いは水晶体誘因性緑内障(Irvine1952),水晶体性緑内障(Zeeman1943,Irvine1952)等種々の名称で報告されて来たが,Flocks,Littwin and Zimmerman (1955)は過熟白内障による緑内障のため摘出された138眼を検討して水晶体皮質の液化(phacolysis)が本疾患の基本的病理過程であることを示す簡にして要を得た名称であるとして本症を"phacolyticglaucoma"(水晶体皮質液化性緑内障)と呼ぶことを提唱した。
私は偶々かかる1例に遭遇し,剖検する機会を得たので簡単に報告する。
私は偶々かかる1例に遭遇し,剖検する機会を得たので簡単に報告する。
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