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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科12巻9号

1958年09月発行

文献概要

綜説

眼圧測定とTonography

著者: 河本正一1

所属機関: 1警察病院東大

ページ範囲:P.1171 - P.1188

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 此の数年来,私共の長年使い慣れたSchiötz氏の眼圧換算表と異る,二三の眼圧換算表を文献上に見かけるようになつた。これは眼球壁の硬さRi-gidityの検査及びTonographyの為に,眼圧の正しい絶対値が要求せられるようになつたからである。Rigidity及び,Tonographyを解明するには,眼圧測定の原理に就いて述べなければならない。Schiötz氏眼圧計による眼圧測定は,眼圧計を角膜上にのせた時に生ずる角膜の陥凹の大いさから,眼圧計をのせる前の眼圧を推定する方法である。此の角膜の陥凹は,測定によつて知りたいと思う眼内圧ばかりでなく,Rigidityが関係しているのである。
 本論文には,眼圧測定時の注意,眼圧に影響する諸因子,眼圧測定法,眼圧測定の原理,Tono-graphyに就いて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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