icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻10号

1959年10月発行

臨床実験

Guaiazuleneの眼科領域に於ける応用—動物実験篇

著者: 岸本達也1 鈴木慶子1

所属機関: 1京大眼科教室

ページ範囲:P.1355 - P.1362

文献概要

緒言
 欧州を原産とし,各地で栽培されるカミツレ(Matricaria chamomillal)は古来消炎作用を有する薬草として,煎剤及び薬湯として,広く奨用されて来た。最近これより分離された。Guaia-zuleneが抗アレルギー及び上皮再生,肉芽形成促進剤として,皮膚科領域に於いて大いに使用される様になつた。
 現在角膜疾患に関しては,消炎作用を目的として,Cortisone,Prednisolon等のSteroid-hormoneが広く応用され,治療面に非常な進歩をみたのであるが,角膜上皮剥脱や角膜潰瘍等の物質欠損を有する疾患の場合,単に抗生物質その他の薬剤により,創傷感染を防ぐに過ぎず,黄軟膏Dionin VitaminA及びB2 Chlorophyll軟膏等の血管拡張及び新陳代謝促進機転を介して,治癒促進を計つているに過ぎない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら