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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻11号

1959年11月発行

文献概要

綜説

前房隅角の解剖と病理

著者: 塚原勇1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2

ページ範囲:P.1395 - P.1407

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 近年のTonography,Perfusionによる単性緑内障(原発性広隅角緑内障)の原因に関する研究によれば,単性緑内障に於ける眼球摘出前のTonographyの成績は,房水排出抵抗の増加を示し,之はその眼球摘出後のPerfusionの成績も又,同様な結果を示す事により1)2)3),その原因の性質はOrganicなものであり,その存在推定位置として先ず前房隅角部のTrabecular Mesh-workが注目された。従つてTrabecula Mesh-workの解剖及び病理に関する研究は,欧米の緑内障問題に於ける近年の課題の1つとなつたようである。一方,我が国に於けるこの方面の研究は決して活発ではない。本稿に於ては,1) TrabecularMeshworkに関する最近の文献を紹介し,2)既に印刷公表ずみのものも含めて著者等のTra-becular Meshworkの写真,殊にtangentialsectionによる顕微鏡写真を示し,3)更にTra-becular Meshworkの電子顕微鏡写真を示しつつ,Trabecular Meshworkの解剖及び病理に関して綜説する意向である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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