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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻11号

1959年11月発行

文献概要

臨床実験

円錐角膜の分類

著者: 紺山和一1

所属機関: 1順天堂大学眼科学教室

ページ範囲:P.1441 - P.1445

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緒言
 円錐角膜は角膜中心部が円錐状を呈して突出して来て,強い近視と高度の角膜不正乱視を起す比較的珍しい疾患として知られて居る。円錐角膜に対する治療法としては,本邦において佐藤勉教授によつて始められた角膜後面切開法がRoutinestandard operation1)として知られて居る。また最近コンタクトレンズが大いに進歩し,これらと角膜移殖法が相まつて円錐角膜の治療をほぼ解決したかの感がある2)事は私がすでに発表した。
 円錐角膜は平均20歳頃に発病し,壮年には普通停止する進行性の疾患であつて各時期における適切な治療法をあやまらないために,これに対してpathodynamicな立場から病態を把握する必要がある。円錐角膜の病型および病期の分類は佐藤勉教授が早くこれを行い,後にAmsler氏も試みて居る。著者は最近親しく診察した約200眼の円錐角膜から佐藤教授の分類法を一歩すすめた私案を考え,実際にあてはめて使用して居るのでこれを発表したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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