icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻11号

1959年11月発行

文献概要

臨床実験

FAD眼軟膏の臨床的使用

著者: 古城力1

所属機関: 1東京厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.1450 - P.1452

文献購入ページに移動
 生体内種々の臓器のビタミンB2は遊離型のFR(riboflavin)或はエステル型のFMN (flavin-mono-nucleotide),FAD (flavin-adenine-dinu-cleotide)と種々の型で含まれているが,大部分はFADである。生体内に於てはFRからFMNへの燐酸化が主として小腸粘膜で,FMNからFADへの合成が主として肝,腎臓内でなされ,ATP,Mg++共存のもとでFRからFMNへ,FMNからFADへ生体内合成されると言われている。FMN及FADは種々のフラビン酵素の助酵素として生体組織の酸化還元に利用されている。
 船津氏によるとFR,FMNは角膜の代謝に何等の影響も与えないが,FADは角膜の酸素消費能を著明に増加させ呼吸代謝を充進させると報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?