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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻11号

1959年11月発行

文献概要

臨床実験

前立腺癌の眼窩転移例

著者: 山浦伯雄1 金田正1

所属機関: 1群大眼科

ページ範囲:P.1465 - P.1466

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I.まえがき
 転移性眼窩癌腫については内外諸家の報告があり,欧米では乳癌の転移が最も多く,肺癌がこれに次ぐと言われている(Boulanger,1956年)。しかるにわが国の報告を通覧すると,胃癌からの転移(5例)が最も多く,次いで乳癌(4例),肝癌(2例),膵,中耳,子宮及び卵巣癌(各1例)となつており,肺癌または前立腺癌の転移例は未だ報告されていない。
 私共は,骨盤転移を有する前立腺癌患者に現われた眼窩腫瘍が,女性ホルモンの投与,除睾術およびコーチゾン療法により,原病竈の軽快に伴つて著明に縮小した例を経験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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