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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻12号

1959年12月発行

文献概要

日本トラホーム予防協会会誌

トラコーマ集団治療剤としてのSigmamycin

著者: 今泉亀撤1 渥美健三1 藤田宏1

所属機関: 1岩手医科大学眼科教室

ページ範囲:P.73 - P.77

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I.緒言
 戦後Sulfa剤の登場に次ぐ種々の抗生物質の出現により,トラコーマの治療,殊にその集団治療法は画期的な飛躍を遂げ,既に我教室に於ても各種薬剤による集団治療成績を遂次報じているが,Tetracyclinの発見により一応治療目的が達せられるに及び,昭和31年に今泉がそれ迄の各薬剤の自家経験に基いた集団治療の集大成とも云うべき「トラコーマ集団治療の実際」を発表した。その後多くの眼科医はトラコーマ治療に対してはTetracyclinを好んで使用しているのが現状であつて,その後も吾々は各種薬剤に就て集団治療による効果比較を継続しているが,今回台糖Pfei-zerの提供したSigmamycinを試用した結果,その効果が従来の薬剤に比して比較的大であることが判明したのでここに報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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