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特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演
摘出人眼球シユレンム氏管内墨汁注入による其の形態観察
著者: 高橋竜生1
所属機関: 1日本医大眼科
ページ範囲:P.135 - P.151
文献購入ページに移動緒論
シユレンム氏管は眼内房水排泄上重要な位置をしめる器官であり,其の形態及び機能に関する実験は古くからなされて居る。本邦に於ても岡本一氏(1928)による,生後より老年に至る迄の詳細なる形態観察があり,発生学的にもSondermann(1930)以来数多の実際がある,又1941年Ascherの房水静脈の観察は更にシユレンム氏管の形態探究に拍車を加へ現在では其の全貌を明かにせる如き観があるが,シユレンム氏管及びそれより房水静脈に至る研究の多きに比して,前房とシユレンム氏管との関連に関する研究は比較的少い。今回Asthon及び宮田氏の行つた実験方法にならつて墨汁を該管に注入し,前房に交通すると思われる突起形態,及びシユレンム氏管主幹の形態の観察を行い所見を得たので此処に発表して御批判を仰ぐ。
シユレンム氏管は眼内房水排泄上重要な位置をしめる器官であり,其の形態及び機能に関する実験は古くからなされて居る。本邦に於ても岡本一氏(1928)による,生後より老年に至る迄の詳細なる形態観察があり,発生学的にもSondermann(1930)以来数多の実際がある,又1941年Ascherの房水静脈の観察は更にシユレンム氏管の形態探究に拍車を加へ現在では其の全貌を明かにせる如き観があるが,シユレンム氏管及びそれより房水静脈に至る研究の多きに比して,前房とシユレンム氏管との関連に関する研究は比較的少い。今回Asthon及び宮田氏の行つた実験方法にならつて墨汁を該管に注入し,前房に交通すると思われる突起形態,及びシユレンム氏管主幹の形態の観察を行い所見を得たので此処に発表して御批判を仰ぐ。
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