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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻2号

1959年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

アドレナリン点眼により縮瞳をおこした瞳孔緊張症の1例

著者: 米村大蔵1 原厳1 金子良正1 都筑幸哉1

所属機関: 1金大眼科

ページ範囲:P.179 - P.183

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 アドレナリンは一般に散瞳的に働くことは周知のことである(字山,宇野,Sollmann,Poos,Hubert等)。しかし特殊な条件下における動物実験ではアドレナリンが縮瞳をおこすこともしられていて(Elliot,Kato-Watanabe,Bender,Duke-Elder,西田—岡田—宮原—中野),この種の縮瞳はアドレナリンの逆反応とよばれている様である。人眼に於てアドレナリン逆反応を認めたと云う報告は私達の調査範囲では蓼々たるものである(François,庄司等)。Lowenstein-Fried-mannは瞳孔緊張症例でコカイン点眼後一過性の縮瞳をみたと云う。私達は著明なメコリル縮瞳を来した瞳孔緊張症の1例に,アドレナリン逆反応を見出したので茲に報告し,この方面の数すくない文献に追加しようと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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