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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻2号

1959年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

訓練による弱視の治療,特にContact lensの応用について

著者: 秋山晃一郎1 加藤和男1 曲谷久雄1

所属機関: 1順天堂大学眼科学教室

ページ範囲:P.183 - P.192

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I.緒言
 弱視に対する治療は現在,欧米眼科学会における重要な研究テーマの1つであるが,我国ではまだ見るべき業績のはなはだ少いのは遺憾である。
 一眼にのみ屈折異常がある不同視眼とか,正常の発育を完成すべき時期に,斜視や中間透光体の溷濁のため視機能の発育が障碍されて起つたとみられるいわゆる廃用性弱視眼を強制的に使用せしめて視力を恢復させようという方法は古くからある。すなわち1743年Buffonが提唱したOcclu-sivmethodeであつて,現在もDauerverbaudは有効な方法として用いられている。しかしこの方法は消極的であり,且中心固視の存在が確認されているときにのみ行い得る。更に連続的に視力の良い眼を包帯するから患者が日常生活に非常な不便を味わなければならないという欠点を有している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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