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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻2号

1959年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

弱視の療育に関する研究

著者: 赤木五郞1 鈴木武1 渡辺好政1 植田淳1 喜多島昌二1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.219 - P.229

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はじめに
 「弱視」という概念の下に包括される疾患は日進月歩の眼科学に於て所謂盲点的存在の如くである。古く特に斜視との関連に於て,Graefe等に始るその成因論議を経て,Buffon1)以来の健眼遮閉法に中心窩刺激法を加えて,弱視治療を系統ずけたのはBangerter2)等に負う所が大であり,これは弓削氏3)4)によつて紹介されているところである。1956年Cuppers5)がEuthyskopをもつて弱視治療界に登場し,その残像を用いた方法は以後諸外国で追試されて幾多の報告を生んでおり,一大センセーシヨンをおこした感じである。この方法は秋山氏6)7)8)9)によつて我が国に紹介されている。
 我が国における弱視研究としては,前記弓削氏の他,萩原氏10)原田氏11)等が視機能本態についてふれており,その他斜視主題の文献において種々の見解,警告を散見するに止まり,弱視治療に関しては足立,稲富氏12)の他能戸氏13),渡辺・森信14)等の学会抄録をみる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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