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特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演
肝レンズ核変性症(ウイルソン病)の1例について
著者: 斎藤耀子1
所属機関: 1東京女子医科大学眼科教室
ページ範囲:P.263 - P.265
文献購入ページに移動緒言
肝レンズ核変性症はHall (1921)が,Wilson(1912)の報告した進行性レンズ核変性(Wilson病)とWestphal等(1883)の報告した仮性硬化とを包括して名付けたもので,特殊な肝硬変と,レンズ核変性をもつ疾患である。眼科的には角膜色素輪(Kayser-Fleischer輪),前嚢白内障及び脈絡膜硝子膜の色素沈着がみられている。この中角膜色素輪は本疾患に屡々みられ,診断上の重要な所見となつている。著者は定型的な角膜色素輪と前嚢白内障を有する肝レンズ核変性症の1例を経験したのでここに報告する。
肝レンズ核変性症はHall (1921)が,Wilson(1912)の報告した進行性レンズ核変性(Wilson病)とWestphal等(1883)の報告した仮性硬化とを包括して名付けたもので,特殊な肝硬変と,レンズ核変性をもつ疾患である。眼科的には角膜色素輪(Kayser-Fleischer輪),前嚢白内障及び脈絡膜硝子膜の色素沈着がみられている。この中角膜色素輪は本疾患に屡々みられ,診断上の重要な所見となつている。著者は定型的な角膜色素輪と前嚢白内障を有する肝レンズ核変性症の1例を経験したのでここに報告する。
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