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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻2号

1959年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

網膜静脈血栓症に対する抗血液凝固剤療法について

著者: 三国政吉1 笛田孝雄1

所属機関: 1新潟大学眼科教室

ページ範囲:P.377 - P.382

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 血管硬化に原因して起る網膜静脈血栓症は日常比較的多い疾患であるが,遺憾ながら今日未だ適確な治療法はない。
 Holmin & Ploman (1937)が本症に対しHe-parinの有効のことを発表して以来,欧米では抗血液凝固剤療法Anticoagulant treatmentに就き沢山の報告がなされている。抗血液凝固剤としてはHeparin,Dicumarol及びその他のCo-umarin誘導体等が多く用いられているが,近年Phenylindanedioneを用いた報告も間々見られる。有効機序は既に形成されている血栓の進展,多発防止と同時に原血栓の融解によるもので,本症に随伴する出血性緑内障の予防にも役立つと云う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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