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特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演
小口氏病と網膜色素変性症との交渉について
著者: 本多英夫1
所属機関: 1名古屋市立大学眼科教室
ページ範囲:P.383 - P.384
文献購入ページに移動 私は,昭和27年の眼科臨床医報及び昭和32年の臨床眼科誌上に,網膜色素変性症と停止性夜盲との関係を示す症例に就いて報告した事がある。此の問題で,従来の文献よりみると白点状網膜炎と網膜色素変性症との交渉は,Lauber,Milner,Golding,山本,河本,坂梨の諸氏の報告がある。然し,私の観察した3症例は共に,所謂円錐体暗調応が,正常の閾値と大略相等しく,此は従来の白点状網膜炎の成績と異つている。私の云う所謂中間型の症例は,私以外に観察したという報告がないので断言し兼ねるが,現在では,この症例は,小口氏病と網膜色素変性症の中間型ではないかと考えている。
その根拠は,円錐体暗調応の問題の外に,文献的に調査しても,森井氏の小口氏病が網膜色素変性症に変つた場合,小口氏病第1号患者が後年定型的な網膜色素変性症となつたと云う馬島氏の記録,同一家系に小口氏病と網膜色素変性症とを現わした清水氏の報告等いずれもこの中間型の存在を暗示している。
その根拠は,円錐体暗調応の問題の外に,文献的に調査しても,森井氏の小口氏病が網膜色素変性症に変つた場合,小口氏病第1号患者が後年定型的な網膜色素変性症となつたと云う馬島氏の記録,同一家系に小口氏病と網膜色素変性症とを現わした清水氏の報告等いずれもこの中間型の存在を暗示している。
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