臨床眼科13巻2号

1959年02月発行

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

巨大眼瞼結膜惡性黒色腫の1例

著者： 村田博¹ 高橋雄児¹ 黒坂寿子¹

所属機関： ¹福島医大眼科教室

ページ範囲：P.432 - P.435

緒言
　眼科領域に於ける悪性黒色腫は，脈絡膜乃至，毛様体から発生するものが最も多く，結膜や虹彩から発生する事は比較的稀とされている。本邦に於ても，阿部氏の報告以来，少数例が散見されるにすぎない。
　最近，我々は左上眼瞼結膜に発生した悪性黒色腫の一例を経験したので，その臨床所見並びに組織学的所見について報告したい。