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特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演
低周直角脈波による後天性近視の治療
著者: 松下和夫1 谷美子1 和田秀明1 坪田芊子1
所属機関: 1大阪市交通局病院眼科
ページ範囲:P.486 - P.491
文献購入ページに移動近視の罹患率が近年著しく増加しつつあることは,周知のとおりであつて,流れて止まざるが如き勢いを示している。この現状は,私達眼科医にとつて,何としても残念なことであると云わねばならない。学校衛生統計報告書によれば,1956年度には,小学生男子8.8%,女子10.45%,中学生男子15.41%,女子18.68%,高校生男子25.78%,女子27.43%で,中学生,高校生は前年度に比して2〜3%増加し,1950年よりわずか数年余りの間に,実に2倍以上にも達したのである。近視が短期間にこのように増加したのは,当然,後天性のものの増加によるのであるから,これを予防し,これを治療することは,可能であると考え,さきに,所謂低周波治療を試みて好成績を得,これを発表した。(臨床眼科,12巻,4号,655頁,1958年)(以下前報と呼ぶことにする)。
今回は更に広く,深く検討を試み,前報以後に実験治療を施行した195例の成績について発表する。
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