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特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演
水晶体血管膜の臨床的並に組織学的観察について
著者: 安岡敏夫1
所属機関: 1東北大学眼科
ページ範囲:P.543 - P.549
文献購入ページに移動緒言
人類及び哺乳動物の水晶体は,胎生早期より又出生後といえども一定期間その周囲を網状に血管の分布する菲薄な結合織膜で被われている,これが所謂水晶体血管膜と称するもので,この血管膜に就いては1738年Wachendorfによつてその前壁の一葉といわれる瞳孔膜が発見されて以来,1832年Henleが人胎児の瞳孔膜は虹彩の未だ発生せざるに先き立ち,後半の嚢膜と共に水晶体を包む一連の血管膜であると報告してから,水晶体の前面のみならずその全周を被う血管膜の存在することが認められている。
この血管膜はにHenleよつて瞳孔膜Mem-brana pupillaris,嚢膜Membrana capsularis嚢瞳孔膜Membrana capsulopupillarisの三部に区分され,その起源は,中胚葉にあり,極めて菲い単葉の結合織性被膜とされているが,その発生説に就いては相反する点もある。
人類及び哺乳動物の水晶体は,胎生早期より又出生後といえども一定期間その周囲を網状に血管の分布する菲薄な結合織膜で被われている,これが所謂水晶体血管膜と称するもので,この血管膜に就いては1738年Wachendorfによつてその前壁の一葉といわれる瞳孔膜が発見されて以来,1832年Henleが人胎児の瞳孔膜は虹彩の未だ発生せざるに先き立ち,後半の嚢膜と共に水晶体を包む一連の血管膜であると報告してから,水晶体の前面のみならずその全周を被う血管膜の存在することが認められている。
この血管膜はにHenleよつて瞳孔膜Mem-brana pupillaris,嚢膜Membrana capsularis嚢瞳孔膜Membrana capsulopupillarisの三部に区分され,その起源は,中胚葉にあり,極めて菲い単葉の結合織性被膜とされているが,その発生説に就いては相反する点もある。
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