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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻2号

1959年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

断帶用キモトラーゼについて

著者: 井上正澄1

所属機関: 1

ページ範囲:P.565 - P.566

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 この報告では20例の白内障全摘出手術にキモトラーゼを用いた。これはアルフアキモトリブシンで斜視鈎を用いる間接断帯に代つて断帯を行い,ベル吸引器も鋸子も用いないで,外部からの圧迫によるスミス法で安全に水晶体を娩出し,経過も良い。但し2例では嚢が破れた。
 キモトラーゼはバイアル入り2ミリグラムのものを10ccの注射用生食水に溶解し,虹彩のうら側に2分半作用せしめる事が適当である。7分間作用せしめた3例中2例では手術1カ月後5ミリ散瞳は縮瞳薬に反応しなかつた。20例中13例はスペイン製を用い,後の7例はモチダ製薬で作つたものを使用した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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