文献詳細
文献概要
臨床実験
網膜色素変性の家系にみたSturge-Weber氏病の1例
著者: 錦織劭1 杉原徹彦1
所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.606 - P.610
文献購入ページに移動 顔面血管腫と牛眼の合併は既に1860年,Schir-merによつて記載され,其の後顔面血管腫と緑内障の合併が報告された。Sturge (1879)は之に癲癇の来る事を述べ,Weber (1929)は脳に血管腫が発生するためにおこるジヤクソン型の癲癇である事4)を立証した。従つて今日では,顔面血管腫と牛眼乃至緑内障の合併,又は之に癲癇の合併したものをSturge-Weber氏病と呼んでいる。
本疾患に於ては顔面血管腫は大多数(92%)が片側で,その側に牛眼又は緑内障がある。両側の血管腫は極めて少なく(8%),その時は殆んど常に両眼に牛眼又は緑内障が認められている。
本疾患に於ては顔面血管腫は大多数(92%)が片側で,その側に牛眼又は緑内障がある。両側の血管腫は極めて少なく(8%),その時は殆んど常に両眼に牛眼又は緑内障が認められている。
掲載誌情報