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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻3号

1959年03月発行

文献概要

臨床実験

家族的に多発せる筋無力症について

著者: 雲井雄三郎1 鈴木良一2

所属機関: 1国立津病院眼科 2国立津病院内科

ページ範囲:P.610 - P.612

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 筋無力症は近年神経医学部門に於て注目されている疾患であるが,本症は随意筋の運動の衰弱を特徴とした特有のsyndromeを形成し,主に脳神経により支配される筋運動が侵され易く,Bie-lshowskyによればその1/3が眼障害を以て始るといい,従つて発病に当りまず眼科医に診を乞い発見されるものが多い。
 本症は1877年Wilkによつてbulbar paraly-sisとして報告されたのが最初とされているが,GuthrieによるとThomas Willisが1685年記載している報告は筋無力症以外のものとは考えられないと云う。本症に於いてheredo-familialincidenceは極めて稀であり,一般に本症に遺伝的関係は認められていない。CurshmannはKo-nstionskrankheitと考えている。私共は5人の兄弟の中3人に本症を発生した例に遭遇したのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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