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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻3号

1959年03月発行

文献概要

臨床実験

前房の深さに関する研究—第Ⅰ報 正視眼の前房の深さについて

著者: 小野冨士朗1

所属機関: 1日大眼科

ページ範囲:P.617 - P.622

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I.まえがき
 前房の深度測定に開しては,1720年Petit氏の死体眼についての計測が最初のものであり,生体眼については,始めて正860年Helmholtz氏及びその門下のMandelstam並びにScholer氏がその測定を行い,以後諸氏に依る各種の器械,方法による多数の報告があるがLindstedt (1913)氏(後にRosengren (1930)氏追試実験)を除きその測定法その他に粗雑の感がある。
 1914年Ulbrich氏はCzapski氏の角膜顕微鏡に氏の発明したDrumを装用し,前房深度測定を容易ならいめた。即ち相異なる2層に在る夫々の点に,顕微鏡の焦点を合わすために生じる顕微鏡筒の前後移動を,直ちに尺度に表わす方法である。Hartinger (1921)氏はこの方法を確定し,算出法を完成した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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