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臨床実験
前房の深さに関する研究—第Ⅰ報 正視眼の前房の深さについて
著者: 小野冨士朗1
所属機関: 1日大眼科
ページ範囲:P.617 - P.622
文献購入ページに移動I.まえがき
前房の深度測定に開しては,1720年Petit氏の死体眼についての計測が最初のものであり,生体眼については,始めて正860年Helmholtz氏及びその門下のMandelstam並びにScholer氏がその測定を行い,以後諸氏に依る各種の器械,方法による多数の報告があるがLindstedt (1913)氏(後にRosengren (1930)氏追試実験)を除きその測定法その他に粗雑の感がある。
1914年Ulbrich氏はCzapski氏の角膜顕微鏡に氏の発明したDrumを装用し,前房深度測定を容易ならいめた。即ち相異なる2層に在る夫々の点に,顕微鏡の焦点を合わすために生じる顕微鏡筒の前後移動を,直ちに尺度に表わす方法である。Hartinger (1921)氏はこの方法を確定し,算出法を完成した。
前房の深度測定に開しては,1720年Petit氏の死体眼についての計測が最初のものであり,生体眼については,始めて正860年Helmholtz氏及びその門下のMandelstam並びにScholer氏がその測定を行い,以後諸氏に依る各種の器械,方法による多数の報告があるがLindstedt (1913)氏(後にRosengren (1930)氏追試実験)を除きその測定法その他に粗雑の感がある。
1914年Ulbrich氏はCzapski氏の角膜顕微鏡に氏の発明したDrumを装用し,前房深度測定を容易ならいめた。即ち相異なる2層に在る夫々の点に,顕微鏡の焦点を合わすために生じる顕微鏡筒の前後移動を,直ちに尺度に表わす方法である。Hartinger (1921)氏はこの方法を確定し,算出法を完成した。
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