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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻3号

1959年03月発行

文献概要

臨床実験

Papillitis oedematosaとPredonine(Prednisolone)-Test—その"Brain Tumor Suspects"with bilateral papilledemaとの関連

著者: 田川貞嗣1 塚原伸二1 香春嶺二1

所属機関: 1札幌医大眼科

ページ範囲:P.626 - P.630

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 私共眼科医は2D.前後或いはそれ以上の腫脹を伴う乳頭炎と所謂鬱血乳頭とを,眼底所見のみから鑑別することには,時に困惑を感じるものである。特にそれが両側性であり,且つ神経外科医或いは神経科医等から,その判定を迫られる時に一入である。斯る場合には発病経過,視力,視野,脳脊髄液,全身状態,神経学的所見を参考として来た。そして一般に,視野の状態を参照しつつ,視力障害が早期より高度なものは乳頭炎を考えて来たものである。
 脳腫瘍乃至は所謂"intracranial space-occu-ping lesion"に伴う鬱血乳頭に於ける問題はさておくとして,上記の如き眼科医による乳頭所見の鑑別と特に密接に関連するものとして,古くから多くの主として欧米の神経外科医乃至神経科医により報告され来つた,乳頭腫脹(殆ど両側性)を主徴とし,その報告者により名称の相違こそあれ,相類似した症候群を呈し,今尚その報告上,一つのCategory内に記述され,主としてその病因並びに治療に関する論議が為されつつある疾患群が在る。例えば,Bilateral Papilledema inOtherwise Well Patientsと言う表題下のFri-edman5)の記載によると,本症候群は次の如き種々な名称乃至は表題で,一括評論されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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