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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻4号

1959年04月発行

文献概要

臨床実験

28%アンモニア水に因る眼腐蝕症の口唇粘膜移植術による治験例—腐蝕眼球結膜の組織学的所見

著者: 松山道郎1 柏井哲郎1

所属機関: 1倉敷中央病院眼科

ページ範囲:P.728 - P.732

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 近来,化学工業の発達により,アンモニア(以下アと略記)による眼障害が漸次多くなつている。古来アによる眼腐蝕の報告例は多く,その治療法に就ても様々な手技が述べられている。古くはWagenmannも強調する如く,アによる眼障害は一般に酸類に比して深部組織への浸透力が強く,屡々予後不良に至る事が多い。我々は最近28%ア水の飛入により,両眼の高度の眼障害を来し,両眼球結膜に壊死竈を形成した例に,早期に口唇粘膜移植術を施行し,完治せしめたのでその大要を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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