文献詳細
臨床実験
文献概要
人眼々圧に日動揺があり,緑内障眼では変化量に増進のあることは,Maslenikow以来,Koll-ner1),Duke-Elder並びにその門下2)による研究より明らかにされているが,その成因については未だ混乱を極めて確たる定説をみていない。しかも一方,眼圧日差の緑内障診断への必要不可欠性は益々増加し,加えて緑内障本態の究明のためにも観過し得ない問題となつている。ここに於て我々はこの不可思議な眼圧日差なるものの正体を多少なりとも究明しようとして以下の実験を試みた。
既に眼圧日差各位相期と負荷試験との関係については,Leydhecker3),岸本4)5),があり,更にBloomfield & Leokellerman6)の広範な研究があるが,眼圧日動揺量と負荷試験陽性率については,自明のこととして等閑に付されているきらいがある。しかしながら緑内障診断のために眼圧日差量測定が如何程の判定価値を持つものかを知り,引いては眼圧日差成因々子の探究に当り,負荷試験成立因子となつているものと比較検討してみることは,興味あることであると同時に必要なことと考えられる。
既に眼圧日差各位相期と負荷試験との関係については,Leydhecker3),岸本4)5),があり,更にBloomfield & Leokellerman6)の広範な研究があるが,眼圧日動揺量と負荷試験陽性率については,自明のこととして等閑に付されているきらいがある。しかしながら緑内障診断のために眼圧日差量測定が如何程の判定価値を持つものかを知り,引いては眼圧日差成因々子の探究に当り,負荷試験成立因子となつているものと比較検討してみることは,興味あることであると同時に必要なことと考えられる。
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