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臨床実験
眼科領域におけるPLASGEN-L使用症例
著者: 村田博1
所属機関: 1福島県立医科大学眼科教室
ページ範囲:P.750 - P.754
文献購入ページに移動1940年,J.W.Reppeにより合成されたPoly-vinyl pyrrolidon (以下P.V P.)の高分子性のものは,G.Hecht及びH.Weeseにより血漿増量剤として紹介され各科領域に於て使用されている。又,この低分子性のものは,生体内毒素,有害物質を吸着し,腎よりの排泄作用や浮腫消失作用が強い事が知られ,これ又,広く使用されている。しかし,眼科領域に於ては未だ使用症例は少く,文献的報告も2,3を数えるのみである。
今回,私は,低分子性P.V.P.,所謂PLASGEN-L (以下P-L)の眼科的応用を主として網膜疾患に行い,その治療効果を判定する機会を得たので,ここに報告したい。
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