文献詳細
談話室
文献概要
まえがき
1957年11月17日午後3時から国友教授司会のもとにトラコーマシンポジウムが日本大学において開催され,川喜田教授は病原微生物学よりみたトラコーマの諸問題について約50分間御講演下された。私は教授の一言一句もききもらさじと拝聴し,御講演後,誠に有益な講義をきくことが出来てよい勉強になつたと深き感銘を心にきざみこみ,更に臨牀眼科第11巻第13号トラコーマ特集号に掲載された川喜田教授の原著を拝読して昨年11月17日の感激をあらたにし川喜田教授に私は感謝の念で一ぽいなのですがトラコーマとは原因的病名ではなく症候名だとする私共の主張を川喜田教授はProbableではないと考えられて一顧だにあたえておらぬ様であるしトラコーマ体質説,二原論を主張するためにはトラコーマ病原論を主張せられる方々に納得のいく形で説明してみせる義務があるだろうとも申されるのでトラコーマ症候名説を主張する私は義務の一端をはたすべく浅学ながら筆をとつた次第であり決して川喜田教授にたてつく,つもりではないのですからこの点何とぞ御諒承下されたく伏しておねがい致しす。私がこれから述べ様とすることは最近の眼科雑誌に掲載してあることと重複する所も多いのでなるべく表現を変えて述べる様に致します。
1957年11月17日午後3時から国友教授司会のもとにトラコーマシンポジウムが日本大学において開催され,川喜田教授は病原微生物学よりみたトラコーマの諸問題について約50分間御講演下された。私は教授の一言一句もききもらさじと拝聴し,御講演後,誠に有益な講義をきくことが出来てよい勉強になつたと深き感銘を心にきざみこみ,更に臨牀眼科第11巻第13号トラコーマ特集号に掲載された川喜田教授の原著を拝読して昨年11月17日の感激をあらたにし川喜田教授に私は感謝の念で一ぽいなのですがトラコーマとは原因的病名ではなく症候名だとする私共の主張を川喜田教授はProbableではないと考えられて一顧だにあたえておらぬ様であるしトラコーマ体質説,二原論を主張するためにはトラコーマ病原論を主張せられる方々に納得のいく形で説明してみせる義務があるだろうとも申されるのでトラコーマ症候名説を主張する私は義務の一端をはたすべく浅学ながら筆をとつた次第であり決して川喜田教授にたてつく,つもりではないのですからこの点何とぞ御諒承下されたく伏しておねがい致しす。私がこれから述べ様とすることは最近の眼科雑誌に掲載してあることと重複する所も多いのでなるべく表現を変えて述べる様に致します。
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